クリスマスに北京ダック?
中国人のクリスマスに対する感覚は日本人と少し似てるようです。
中国にもクリスチャンはいますが、大部分の人にとってはイベントとして楽しんでいるようです。
最近は恋人と過ごす若者も増えているようですが、私の周りの中国人にきくと、みんなで飲み会をやってさわぐという人が多いような。
クリスマス時期の中国は日本と同様(というより日本より派手)にイルミネーションをピカピカにして、盛り上げます。
いろんなところがデコトラのようにピカピカ。そしてクリスマスが終わってもそれを撤去することなく、少なくても春節が終わるまではそのままのようです。
中国人と一緒にクリスマスの飲み会をしたことがありますが、食べたのは烤鸭(北京ダック)。
中国人の友人曰く、「ヨーロッパでも鴨を食べるから北京ダックでいいでしょ?」とのこと。
たしかにヨーロッパでクリスマスにガチョウを食べるところもあるらしい、でも鴨じゃないよね?と当初思いましたが、そもそも烤鸭の鴨というのはアヒルなんですよね。
そして、日本でも鴨南蛮などに入っている鴨肉はおそらく合鴨(野生のマガモとアヒルの交雑種)がほとんどなので、確かにクリスマスに北京ダックっておかしくはない!
むしろ日本人がKFCを食べるの方が世界的に見て特殊かも。
私は合鴨でもあひるでも何でも美味しく食べられるので、何でもいいんですけどね。
中国では北方でも南方でも北京ダックを食べたことがありますが、個人的には南方の味付けが甘めで好きです。
日本ではナゼか皮しか食べられないお店が多く、日本人の中でも「北京ダックって皮しか食べないんでしょう?」と言ってる人がいますが、フツーに肉も食べます。
と言っても、私も中国全土の北京ダックを食べまくっているわけではないので、皮しか食べないような地域もあるのかもしれませんが、少なくとも私の行ったことのある北京ダックレストランでは皮だけ提供するレストランはなかったです。
知り合いの中国人は「日本の北京ダックは烤鸭じゃなくて烤皮じゃん!」と文句をいう人もいますが、これには私も同意見です。
別の中国人は「漫画の美味しんぼみたいに、北京ダックの美味しい皮だけを食べる文化?さすが日本!」と思っていたらしい。
真相はわかりませんが、北京ダックは肉も美味しいから、絶対に肉も食べるべき!
中国では係の人が目の前で北京ダックを切り分けてくれて、残りの骨と骨についた肉はスープや雑炊、チャーハンなどにしてくれるレストランが多く、これがめちゃくちゃ美味しいんですよ。
そして、なかなか日本でお目にかかれないのが、鴨の舌の料理。
舌というとギョッとしますが、食感がコリコリとして本当に美味しいです。値段も少しお高め。
中国人の友人曰く「鴨一羽に1つしかないから、当然高いよ!」だそうで、確かに。
こんなことを書いていると北京ダックを食べたくなりましたが、旅行にも行けないし、混んでいるレストランでの外食も気が引けるので、今年のクリスマスはおとなしく家でKFCを食べます。
何年も前に上海で食べた北京ダック。美味しかったなー。ここでは皮と肉は別盛りにしてくれました。
上の料理が鴨の舌の料理(卤汁鸭舌)。下の甘辛い味付けです。上海や蘇州などの江南料理は甘めの味付けが多く日本人の味覚には合うと思うけど、北方の中国人からは「甘すぎる!」と不評ですね…。